とある業務用機器をハンドキャリーでアメリカに持っていくことになり、関西国際空港(KIX)- ロサンゼルス空港(LAX)間を、カルネ(ATA Carnet)通関で輸出入しました。
初めてだったので、どうやって手続するのか、ネットで調べようとしたのですが、ほとんど情報が見つかりません。カルネの申請・入手については、調べればいくらでもあるのですが、空港でどこで何をすれば良いのか、調べても一向に分かりません。
仕方ないので、空港で聞きまくって対応しました。その記録を4回に分けて残しておこうと思います。
まず、機内持ち込みと預けるケースとで違いがあると思われるので、何はともあれ、4階の出国フロアにある案内所(Information)で確認することをお勧めします。今回は、機内持ち込みのケースを教えてもらいました。以下、その手順です。
①手荷物検査
②カルネ通関申告
③出国審査
まず、いつも通り手荷物検査を行います。その後、3階に降りて、出国審査を行う前に申告を行います。ほとんどの人が気にせず通過しますが、税関申告用のカウンターがあるので、カルネ通関しますと言って書類を渡します。
このカウンターでは、外国人が日本で購入した商品の免税の申告で大量のレシートを置いていきます。それに紛れて窓口の人に処理をお願いします。
担当の人が、カルネの黄色のカードに必要事項を記入し、押印してくれます。また、控えの黄色い用紙に必要事項を記入してくれます。サインの欄は記入するよう言われまっした。その後、控えの用紙は税関で保管するので、切り取られます。これで終わりです。
今回は窓口の人が慣れていなくて、マニュアルを見ながら1つ1つ記入するという対応でした。また、こちらも勝手に記入して間違ってはいけないので、白紙の状態で持っていき、言われるがままにその場で記入しました。それでもかかった時間は約20分です。
通常、出発時間の2時間ぐらい前に空港に行くと思いますが、さらに30分余裕をみて、2時間30分前に到着すれば大丈夫だと思います。
ということで、無事に日本から持ち出すことができました。
なお、今回、現物はあるか聞かれましたが、見せろとは言われませんでした。でも現物と、該非判定書、商品の詳細が分かるもの(カタログやWeb情報)を持っておく方が良いと思います。また、該当品を預ける場合は現物を見せることができないので、手順が変わるかもしれません。ご注意ください。
次回(第2回)は、ロサンゼルス空港での入国時(輸入)の手続きです。
ハンドキャリーでのカルネ通関1 関空出国編