今年はコロナ影響で、受験生にとっても大変な年ですね。
そんな皆さんのお役にちょっとでも立てればと思い、ふと昔、受験生の頃にやっていた勉強方法を書きたくなりました。
勿論、受験生に限らず使えますが、受験は限られた期間の中でしっかり学力を上げる必要があります。なので、効率的に勉強することが特に重要です。
そこで、自分が受験生のころに実践して確実に効果があったと思える勉強法や、社会人になって気付いたやり方で受験にも有効だと思う勉強法を3つ紹介します。いい勉強法だけど真似できない、というのでは意味がないので、誰でもとりあえず試すことができることを重視したつもりです。
問題集を最初から順番にやっている人、多くないですか?
で、後半戦に入ったころには最初の方は遠い昔の話で、すっかり忘れている、なんて経験がある人はいませんか?
逆に、何冊問題集をやっても途中で挫折して、前の方の勉強ばっかりやっている、という人はいませんか?
そんなことにならない勉強の仕方です。
超簡単です。
飛び飛びに問題を解いてゆくのです。例えば1から10章に分類された問題集の場合、以下の順に解いてゆきます。
①まずは各章の第1問を制覇!
最初に「第1章の第1問」を解きます。それが終わったら、次は「第1章の第2問」ではなく、「第2章の第1問」を解くのです。つまり次の順番に解きます。
第1章・第1問
→ 第2章・第1問
→ 第3章・第1問
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→ 第10章・第1問
②次は各章の第2問を制覇!
→ 第1章・第2問
→ 第2章・第2問
→ 第3章・第2問
:
→ 第10章・第2問
こうすれば、全内容に渡って、まんべんなく勉強できます。
各章は、普通は簡単な問題から始まり、だんだん難しくなっていくので、次第に全体のレベルを上げてゆくことができます。最後までやり終えなくても、全体の勉強ができます。必要なレベルに合わせて、途中で止めることもできます。
勿論、これは一例で、各章で解く問題の数は、各章の問題数を数えておいて調整しても大丈夫です。だいたい最後に同時に終わるようにするのがポイントです。
前提として、問題集をキレイにしていても何にも良いことはないので、書き込んで使いましょう。ただ、解答を書いはいけません。二度と解けなくなるので。
では何を書くか。
単純です。
「出来た問題」に印をつけておきましょう。
出来なかった問題に印をつけるのは良くないです。
苦手な問題は何回も解くことがありますが、出来なかった問題に印をつけると、2回目、3回目とどんどん印が増えてきて、ゴチャゴチャしてきます。
そうではなくて、1回目に解けたら「◎」、2回目に解けたら「○」、3回目に解けたら「△」と、書き込む印を決めておきます。そうすると、スッキリしますし、後で苦手なところが簡単に分かり、試験の直前に見直すポイントが絞れます。
また、出来なかったという記録は気が滅入ります。逆に、出来たという記録は元気が出ます。出来た自分を褒めて、Good!とか、頑張った!とか、はなまるとか、前向きになる書き込みを残しましょう。
静かじゃなきゃ集中できない、勉強できない、というのは危険です。
いざ試験の時に、外で工事をしているとか、横の人の鉛筆の音が気になるとか、コントロールできないことは沢山あります。それで集中が途切れてしまったら、これまでの努力が水の泡です。どんな環境にも動じない集中力が必要です。
そこで、時々でよいので、騒音の中で勉強することをお勧めします。
例えばこんな方法はどうでしょうか。
①TVをつける。
②できるだけ興味のない番組にする。
③音を大きめにする。
④その前で一番好きな教科の勉強をみっちりやる。
いつもやる必要はありません。週に1回、1時間ぐらいで良いです。
そのうち興味のある番組でも、気が付いたら勉強に集中しているかも。そうなったら大成功です。いつでもどこででも勉強ができるようになります。また、普通と違う環境で勉強すると、記憶も定着しやすくなります。
実は私は、受験の時ではなく社会人になってからですが、昇格試験の勉強を、事情があって時々ゲームセンターの大騒音の中で取り組んで、この方法の効果を実感しました。
あれ、3つじゃなかったけ?という方、その通りです。
4つめはありません。
でも皆さんに考えて欲しいと思って作りました。
実はこれが一番大事なことなのです。
勉強に決まった方法はありません。どんどん自分流の勉強方法を工夫して作るとうい作業が、人生においては、勉強よりもずっとずっと大切です。
そんなこと言っても簡単には思いつかないよ、という人もいると思います。その通りです。それが苦手な人もいます。でも工夫する意識を少しでいいから持ってください。そして、小さな工夫ができたら自分を褒めてやってください。
以上です。どうでしたか?
少しは役に立ちそうでしょうか。
これらの方法は、今からでも使えますし、受験間際にも役立ちます。
あと2週間とかいう中途半端な時期に、新しく問題集を始めるなら<その1>が有効です。復習型の人は<その2>の「△」を重点的にやれば良いのです。<その3>も多少の悪条件は大丈夫と、最後に自信をくれます。
最後に、受験は「戦争」ではありません。切羽詰った状況の中で、自分の精神状態を安定させ、友達との関係を崩さず、むしろ助け合い、家族に感謝しながら、いかに自分の力を高めて、本番で最大の力を発揮するか、という、自分を大きく成長させる機会だと思います。自分が受験生のころは、流石にここまで考えが及んでいなかったのでエラそうなことは言えませんが、是非自分を一回り大きくする機会と考えて取り組んでもらえたらと思います。